みなさま、こんにちは!
フジックスホーム インテリアコーディネーターの金田です。
前回、前々回は、バリアフリー住宅とはどういうものか、またそのメリットについてお話させていただきました。(https://fujix-kk.net/blog/917/)
今日は、家の中の場所ごとに注意しておきたいポイントをいくつかご紹介いたします。
高齢者や幼児にとって、事故のリスクが高い場所として真っ先にあげられるのは、浴室です。
浴室は、転倒しやすい場所。
バスタブや床にすべりにくい素材を選ぶこと、手すりをつけること、出入り口の段差をなくすことは最優先項目です。
浴槽は、40cm以下の高さにしておくといいでしょう。
高齢の方でもまたぎやすく、スムーズに入浴できるといわれています。
また、特に冬の季節に注意したいのはヒートショックです。
脱衣室と浴室、洗い場と浴槽などの温度差による血圧の急激な変動が、めまい、失神、不整脈、心筋梗塞など引き起こします。
そんなヒートショックのリスク軽減のためには、浴室暖房を利用するのがオススメ。
“温度のバリアフリー”と呼ばれています。
浴室リフォームをされる際には、浴室暖房乾燥機をつけるとともに、脱衣室にも暖房機を設置するとなおよしです。
なお、当社の手がける高性能住宅(高気密・高断熱)では各部屋の温度差が少なく、浴室もさほど寒くないため、浴室暖房は必須ではありません。
トイレは、歳を重ねたときや、体が思うように動かなくなったときにも使いやすいように、なるべく寝室のそばに配置しておくことが大切です。
また、できるだけトイレ内のスペースを広めに取っておくこと、手すりをつけておくこともお忘れなく。
廊下の広さも重要です。
車いすの利用考慮した場合、一方通行だけでも幅90cm以上は確保する必要があります。方向転換のために回転できる寸法となると、150cm以上は必要です。
生活動線を考慮しながら、廊下の幅を決めていくといいでしょう。
玄関ドアは、車いすで出入りできるよう、90cm以上の幅を確保できるとベスト。
上がり框の段差を低めに設定したり、靴を脱ぎ履きするための十分なスペースも考慮しておきたいものです。
当社では、このようなバリアフリー住宅を基本としてご提案しています。
今も将来も、安心&快適に暮らせる住まい。
一緒に考えていきましょう!